工業用の乾燥機は、加工原料内の水分や原料表面の溶剤、接着剤など、あらゆるものの加熱乾燥処理を行いますが、
その条件はお客様の加工したいものによりさまざまです。島川製作所は、お客様の細かい条件に応じ、溶剤など揮発性ワークの安全加工に適した「防爆型」、無酸化処理、
減圧下での乾燥に適した「真空型」、精度の高い温度分布に適した「熱風循環型」、不活性ガス(イナートガス)パージなどを行う「雰囲気制御型」
などの各種乾燥機を提案、製作します。
また、研究・開発、少量生産に適したバッチ式はもちろんのこと、大量生産で威力を発揮する連続式の乾燥機も製作します。
お客様の工場や研究・開発室などのインフラに応じ、電気、蒸気、温水など、さまざまな熱源を使用した装置の製作も可能です。
創業57年で培ったオーダーメイド技術で、お客様の細かいニーズにお応えする乾燥機をご提案いたします。
乾燥機の主要構成部材である鋼材は、温度変化により熱膨張し、温度差が大きくなれば膨張の大きさも大きくなります。
高温乾燥機では大きな温度変化の繰り返しにより、鋼材は大きく伸び縮みします。
仮に乾燥機全体が同じ膨張をするのであれば、乾燥機への負担は少なくなるのでしょうが、実際はそれぞれの箇所により、温度や構造も異なる為、部分的に大きな負担がかかり、短期間で破損してしまう製品が少なくない事が知られています。
その為、高温帯については、熱風循環式を選択せず、温度分布や処理量では劣る電気炉を使用されるケースが散見されます。
当社においても、これまで何度も高い温度帯の熱風循環式乾燥機を製作させていただいた中で、当初は熱膨張への対策が不十分でお客様にご迷惑を掛けてしまったことがありましたが、何度も経験・学習をさせていただく事で、温度膨張を配慮した
島川製作所だけの独自設計・独自構造にたどり着き、以降、従来、電気炉を使用していたお客様に、故障なく安定した性能の「熱風循環式700℃熱処理炉」をご使用いただいています。
高温についても、是非、「熱の島川」にお問い合わせください。
乾燥工程で生じる有機溶剤などを含んだ有害ガスを安全に処理することは周辺環境への影響の点から重要な問題です。
島川製作所は、脱臭装置、排ガス処理装置メーカーとしても多数の実績がございます。
当社の乾燥機と脱臭、排ガス処理装置との組み合わせにより有害ガスの問題を安心、安全に解決することが可能です。
また、当社製同士の組み合わせなら脱臭装置から排出される排熱を乾燥工程に再利用する循環型システムの構築も可能。
一層の省エネも図れます。