真空乾燥とは、乾燥ワークを密閉容器に格納し真空ポンプで減圧排気することにより、ワーク内外の水蒸気濃度差を大きくし乾燥を促進する方法です。
ワーク内部まで強制的に減圧されるため表面はもちろんのこと、内部にある水分も早く蒸発します。そのため、熱風乾燥では乾きにくい多孔質性のワークや粉末状ワークも、内部まで均一に乾燥できるという特徴があります。
このため真空乾燥は電気、電子部品のような細い配線などで生じる複雑で狭い隙間があるようなものや、精密機械の部品のように小さくて形状が複雑なものの乾燥に幅広く使われています。
このようなメリットがある真空乾燥ですが、単に減圧だけを行うとワークが凍結してしまい、乾燥が進まなくなります。そこで乾燥ワークに均一に熱を加えることで凍結を防ぎながら乾燥を進める必要があります。
加熱の方法は真空下での輻射熱、熱伝導などがありますが、大気圧下で熱風循環により加熱する方法がシンプルで効果的です。
島川製作所は長年培った熱風循環乾燥機の技術を活かしながら真空乾燥の長所を最大限に活かした高効率な真空乾燥機をご提供いたします。
新しく装置を導入するとき、工場内に従来からある設備、インフラをできる限り活かすことはトータルコストダウンの視点で重要です。
当社は、お客様が装置を使われる環境、インフラ条件などに合わせて電気、蒸気、温水など幅広い熱源の選択肢をご用意しています。
また、無酸化処理に対応する不活性ガス(窒素ガス)置換型など、のオプションも対応可能です。
当社の技術営業スタッフがお客様のニーズに応じた仕様を選定いたします。お気軽にお問合せ下さい。